Cornelius 小山田圭吾 第17回 東京JAZZ 終演後インタビュー書き起こし 2018年9月1日
第17回 東京JAZZ 2018年9月1日 NHKホール
NHK-FMでのCornelius ライブ生中継後のBack Stage Interview
カッコいい演奏のあとの飄々とした受け答えが最高です。
鹿島 :鹿島綾乃 (NHKアナウンサー)
小山田: Cornelius / 小山田圭吾
鹿島「伊藤さ~ん!小川さ~ん!今私の目の前に、ステージを終えられたばかりの小山田さんが、白いシャツとブラックジーンズの、ミニマルなかっこいい感じで立っていらっしゃいます。ちょっとお話し伺おうと思います。初めての東京JAZZのステージ、観客席の反応も含めていかがでした?」
※伊藤雄彦(アナウンサー)、小川隆夫(JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ)
小山田「あ~…眠そうでしたね(笑)」
鹿島「あっはっは!なんてことを!(笑)」
小山田「いや、僕も眠くて(笑)お昼からってね、あんまないんで」
鹿島「確かに、夜ですよね」
小山田「お客さんも、すげー眠そうな感じです。」
鹿島「でも、よくいい音楽は心地よく寝られちゃうとかって言いますけど、どうなんでしょうか」
小山田「だといいんですけどね、だったらいいんですけど」
鹿島「日常生活の延長みたいだったり、それから非日常的な映像だったりと、いつも小山田さんのステージって映像と音楽をとてもシンクロさせるのが特徴だと思うんですけど、今回もそれは十分に実現できた感じですか?」
小山田「ああ、そうですね。今回もライブではずっと映像を使ってシンクロでやってますね」
鹿島「11年ぶりのアルバムで、大きな反響もあったと思うんですけど、『眠そう』だけじゃなくて、観客席でも結構身体を揺らしてらっしゃる方もいたかなと」
小山田「うつらうつらしてたんじゃないですかね(笑)」
鹿島「どうしても眠いほうにいこうとしてるっていう(笑)」
小山田「(笑)」
鹿島「小山田さんだけの...『Corneliusのライブ』ということではなくて、こういういろんなアーティストの方が来るような、『フェス』でのパフォーマンスって、発想を変えるところってあるんですか?」
小山田「発想…は特にないですけどね。この、今日のフェスは、なんかフェス…っぽくもないような、フェスのような、みたいな、ちょっと不思議なスタイルの感じがしましたけどね」
鹿島「ある時間はCorneliusのもの、っていう」
小山田「なんか、まあ、ね、普通にホールだし」
鹿島「ちなみにNHKホールの感触はいかがでした?」
小山田「あー、いや、いつも、すごい好きなホールです、はい」
鹿島「ありがとうございます。ちょっと褒めてもらおうという気持ちが見え見えだったかもしれないですけど(笑)」
小山田「いやいやいや(笑)普通に大好きです、はい」
鹿島「ほんとですか」
小山田「はい(笑)」
鹿島「ちょっと、えっと、お話が今日の東京JAZZから逸れちゃうんですけど、今息子さんの米呂さんもすごく今注目を集めている…」
(※小山田米呂[おやまだまいろ]: 小山田圭吾の息子。2000年生まれの現在17歳。たびたび小山田圭吾のインタビューなどで話が登場する。所属していた「Sure Shot」というバンドは、メンバー全員中学生と当時話題に。FUJI ROCK FESTIVAL 2018にはDJとして出演するなど、明らかに普通の高校生ではない。名前の由来は『猿の惑星』コーネリアスの息子「マイロ」からと言われている。)
小山田「いや、別に全然、何も集めてないです(笑)」
鹿島「バンドを…」
小山田「全く集めてない(笑)」
鹿島「いやいやいや、なんか、そんなことはないはずですが、今日はパパのステージは聞きにいらしたりするんですか?」
小山田「いやあの、今留学してて」
鹿島「あ、そうなんですか!失礼しました、じゃあ…」
小山田「別に普通にただの高校生だから、別に何も無いっすよ、そんな(笑)」
鹿島「バンド、でも、組んでらっしゃいますもんね」
小山田「や、バンドもう辞めて。普通の、ただの」
鹿島「ほんとなんですか、そうですか」
小山田「無職の(笑)」
鹿島「ええ?まっ、高校生ですから!」
小山田「はい」
鹿島「この後、Robert Glasperのステージですとか、Herbie Hancockとかも続くんですけどけれども、そこの辺は聞いて帰られたりしますか?」
小山田「あっ、うーん。ちょろっと見ていこうかなと思っています」
鹿島「ちなみに、小山田さんの音楽って、何となくカテゴライズしなくていいような、そんな感じがしているんですけれど、「ジャズ」っていう名のついた中に入ってくるっていうのはなんかご自身は」
小山田「どう考えてもジャズじゃあないと思うんだけど(笑)でも結構ジャズフェスに呼ばれることはあって。今までも結構いくつかジャズフェスは出たことがあって。モントルーとか、ドイツとか、スイスのフェスとかは、全然ジャズじゃない人普通に出てるから、もう何でもありみたいな感じなんじゃないすかね。わかんないけど」
鹿島「じゃあ今日も楽しまれましたでしょうか」
小山田「はい、はい、楽しかったです」
鹿島「ありがとうございます。すいません」
小山田「ありがとうございまーす」
鹿島「ありがとうございます。こちらからは以上です」
書き起こし終わり。