三浦大知 武道館公演見た感想 ~ONE END, ANOTHER START~

三浦大知DAICHI MIURA LIVE TOUR 2018-2019 ONE END」アリーナ公演

2019年2月15日 日本武道館 行ってきました。

初めての三浦大知単独公演参加で完全にやられてしまったので、思ったことを書きます。

ゴリゴリにネタバレしますんでご了承ください。あとレポってわけでもないです。吐き出しに近いです。

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武道館は去年の5月ぶり。

 

噂で360度ステージと聞いていたので、席は北西2階席の真ん中らへん(通常であればステージ下手を斜め後ろ上方から見るぐらいのあんま良くない位置)でしたが心配してませんでした。

 

 三浦大知は去年小沢健二との銀座ゲリラライブを見に行った時に初めて本物を見て↓

3amsp.hatenablog.com

その後観覧を当てたMUSIC STATION SUPER LIVE 2018で初めて踊ってるところを見ました。 

 

で、満を持してのワンマン公演参加!

順を追って書くと長くなりそうなので、なるべくざっくりまとめたい。。。

 

 

  • とにかく歌とダンスがうまい
    小沢健二が「バカウマボーカル」と言っただけありますよ。うまいよ。うまい。うまい。シンプルにうまいし、三浦大知にしか歌えない歌い方。そりゃ天皇陛下もお願いしますよ。替えが利かないよ。

    ダンスもすごい。振り付けの手数も多いし、軸もぶれない。どうなってんだよほんとに。ステージングもうまい。表現力の鬼。武道館の2階席まで届く表現力ってなんだよ。どうなっているのだ。

    で!それいっぺんにやるってどういうことよ。アウトオブ理解の範疇。三浦大知(歌)と三浦大知(ダンス)で分身してもそれぞれ天下取れるよ。

    ライブ序盤とか終盤は曲がノンストップ(アウトロで次の曲のイントロ流れてくる)で電気グルーヴのライブみたいだったんだけど、歌って踊りながら何曲も続けてパフォーマンスする三浦大知何者なのよ?いつ水飲んでるの疲れないの?(小並感)

    体感としては、「歌とダンスに圧倒されてたらライブ終わっちゃったよ」という感じ。



  • ステージ構成がシンプルだけど凄い



    単なる360度ステージなんじゃなくて、すべての方向の、すべての高さの席が「正面」に何回もなるように考えられてる。ステージも完全な円形じゃなくて、いびつな形をしてるんだけど、その出っ張ったり引っ込んだりした部分をうまく活用することを考えた構成の妙と、そこで踊るだけでそのスペースを「舞台」にしてしまう三浦大知様よ。

    スタッフも良いし、本人もすごいって何だよすごいよ。

    で、何がすごいってやっぱり三浦大知の表現力が強すぎて「正面じゃなくても楽しい」んですよ。後ろからみても横から見ても「やっぱすげえ!」ってなるの。つまり「全部見所!」。

    (RE)PLAY」の「全部見所」って、「始めから終わりまで全部見所だよ」という時間的な「全部」だと思ってたけど、今日のライブでは「全方向、どこから見ても見所しかない」という風に思えた。

    こっから先はこじつけだけど「What's your scenario(君のシナリオは?)」も「What's your scenary?(君からの景色は?)」に聞こえる気がしてきて。

    あと三浦大知すごい動く。



    ステージの中央に、ジャニヲタなら分かると思うけど「ムービングステージ」の動かない上下するだけのやつが置いてあってw

    中央の部分も、3分割で上下していい感じの段差になったり、バンドメンバーも配置変えたり上下したり、高低差がついてそこにダンサーが乗ったり…特殊な機能があるわけじゃないけど、メリハリの付け方がすげーうまかった。
    いやほんと、特殊な仕掛けがあるわけじゃないのに、超エンターテイメントだった。すごい。

  • 『球体』の楽曲が凄い
    特に「硝子壜」と「飛行船」なんだけど。


    球体』というアルバム自体はすごくコンセプチュアルで、非常に内向的な、三浦大知とnao'ymtの二人の間にある「精神世界」の中薄皮一枚隔てて覗き込んでいるようなアルバムで、その映像作品版『球体 独演』はその内面性みたいものを身体性に変換しているというめちゃくちゃ高度なものだったんだけど、「ライブで」「バックダンサー従えて」「生バンド」でこの楽曲を体現すると、いきなり解放感が凄いことになっていた。
    なんというか、限界まで袋に豆を詰め込んだお手玉が爆発するようなというか…ずっとおとなしかった人がブチ切れた!みたいな。「ギッチギチに詰め込んだ張り詰めるような精神を一気に無限の空間に解き放った暴れる身体性」って感じですごかった。
    『球体』の楽曲は『球体独演』でしか表現され得ないかもしれないと考えてたけど間違ってました。

  • カバー曲がヤバイ!とにかくヤバイ!

    はい、今回私が一番話したかったのはこれです。

    中盤に、バラード曲とギター弾き語りで落ち着いたところで、三浦大知さんが「カバー曲をやります」「アリーナ公演で初披露です」と。

    で、「これまでも色々なコラボをさせてもらってて」と。知ってますよ。小沢健二さんとコラボしているところで出会いましたから。とか考えていたら。

    三浦大知この曲では、歌ではなく、振り付けで参加させてもらって…

    わたし「!!!!!!!!!!!

    はい、そうなんです。星野源「アイデア」をカバーしたんです。もう2019年の音楽界は君たち二人のものだよ…。

    記憶が飛んでるのですが、アダルトオリエンテッドな落ち着いた雰囲気のアレンジで始まりました。
    なんと三浦大知さんがサンプラー叩きながら歌ってるんです。STUTSと星野源一人二役ですよ。そんなんできへんって普通。

    1番2番を歌って(もうなんか記憶が薄い。三浦大知さん「中指を」って歌ったっけ?記憶が…)、あっというまに間奏ですよ。三浦大知さんの振り付けた葬式ダンス実演ですよ。いや、やばいって。



    なんてことを考えていたら、間奏が終わって、弾き語り部分…

    なんと、三浦大知さんサンプラーに予め収められた弾き語り伴奏のギターの音を叩きながら歌ったんです。これ痺れたなあ。ほんと痺れた。バンドのギターの人がギター弾いて、それで歌うだってありじゃん。でもそれだと原曲のあの部分の「孤独」な感じが出ない。それで考え出されたのが、三浦大知サンプラー叩いて歌う。寂しい感じが良かったよ…

    その後のサビの爆発力・カタルシスは本家さながら。最後のマリンバパートも三浦大知が演奏(キーボード弾いてた?サンプラー叩いてた?)

    まさに「アイデア」を三浦大知のものにする「アイデア」が詰まってたよ…。すごいよ。全人類に見てほしいよ。

    いや、冷静になるなよミ・アミーゴ!三浦大知星野源「アイデア」カバーしたんだよ!すごくない???ねえ!!!すごいよ!!!ねえ!!!

    これ星野源ファンとしても実はすごく大事な瞬間だと思ってて。

    星野源ってこれまで「音楽は続く/Conitnues」と言い続けて、色々な音楽からの影響を体現したり、カバーして伝えたりしてきたんだけど、ついに星野源がカバーされる側・伝える側に回った(回された?)歴史的瞬間と言えるかもしれない。

  • 曲がどれも良い
    好きな曲ばっかり!!!「Perfect Day Off」も聴けたし。

    イデア」の直後にやった「DIVE!」良かったですよ。これ一番聞きたかったからやってくれてうれしい。流れ的に「おげんさんといっしょ」思い出しましたよ。
    なんか、おげんさんのこと考えてたら、360度ステージが「こたつ」に思えてきちゃって、少し笑いました。なんてあったかいんだ。

    DIVE!」の間奏で大知着替えタイムに、バンドメンバーソロ回しと、ダンサータイムがあって、インストっぽくなるの、初めて買ったライブ映像「BEST HIT TOUR」円盤のエンドロール(「DIVE!」インスト版が流れる)思い出しちゃった。
    更にそこから「BEST HIT TOUR」の1曲目「Cry & Fight」に行くもんだから、武道館だし、感慨深くなってしまった。

    music」の多幸感虹色のライティング感じは(三浦大知も来ていたという)去年5月の日本武道館での小沢健二満島ひかりの「ラブリー」を思い出しましたよ。

    EXCITE」は相当楽しいし、「Cry & Fight」とか「Black Hole」の無音パフォーマンスすごいし、「Anchor」は胸を打たれるし、何度でも「Be Myself」見たいし…。無限ですわ。

    個人的に「大野智に踊りながらカバーして欲しい三浦大知」曲ナンバーワンの「Touch Me」も聴けたし、大満足!!

 

 

私の語彙力ではもう限界です。世界に誇れる才能だということは伝われ!

 

三浦大知さん、次は東京ドームですね(決めつけ)。



セットリストをプレイリストにしたよ。星野源Spotifyなかった。

間違ってたらこっそりおしえて。