荒川強啓デイ・キャッチ! #電気グルーヴ署名 ニュースクリップ書き起こし 20190319

TBSラジオ荒川強啓デイ・キャッチ!」

2019年03月19日(火) 17時35分ごろ

「ニュースクリップ:ネット社会」内

クリップ1「電気グルーヴの音源・映像の出荷停止や回収(撤回)を求めるネット署名、35,000人を超える」より書き起こし

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塚越健司ピエール瀧さんの事件を受けて、色んな動きがありましたよね。

最初はこの「出荷停止」とか「回収」ってことになっていたんですけれども、

テレビ見ていると週末ぐらいから、少しずつテレビでもちょっと印象が変わってて。

ほんとはそれいいですか、どうですか、って流れ変わってる感じがするんですけれども。

 

実はですね、3月15日にネットの署名サイトのchange.orgというところで

電気グルーヴの音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を撤回してください

っていうタイトルで、その、撤回してくださいというキャンペーンが開始されているんですね。

で、これ35,000人という話をしたんですが、

先程来る直前に僕が見たところ37,000人をもう超えていました。

37,000人を超える人たちが署名にサインしているというところです。

 

発信者は、このデイキャッチ!にも出演経験あります社会学者の永田夏来さんと、

一般男性で音楽研究家のかがりはるきさんなんですね。

今ですね、ツイッターハッシュタグ #電気グルーヴ署名 とかって入れると

すぐにこのサイトには行けるので、皆さん興味がある方は是非見ていただきたいんですけども。

 

呼びかけでも一応「知名度とか社会的影響力考えると、

ある程度の自粛はやむを得ない」という風には言っているんですけれども。

だけれどもやっぱり皆さん思っている通りに「作品は別じゃないか」ということですね。

あとですね、いまメルカリみたいなC to Cで物を買えるところではですね、

もう30周年記念アルバムが定価の5倍以上の値段でやり取りされていますし、

Spotifyとか、その定額で(音楽が)聴けるサービスありますよね、

そこで聴けなくなっちゃうと、実はもう物理的にCD無いと聴けなくなっちゃってるんですよ。

だからCD手放しちゃった人にとっては、やばい!CDが無いと!やっぱり物理モノがないと聴けない!みたいなことになっていて、

ものすごい高値になっちゃってるのも、なんかおかしくないか、と言っていますし。

 

あと僕、ネットでどなたか存じ上げませんがツイッターで良いのを見たのは、

売り上げの一部を依存症の立ち直りに関するところに寄付しますとか、

そういうことでこれを続けますっていう風に言うのであれば、

誰も傷つかないというか、みんなにとってすごくとっていいことだと思うんですよね。」

 

小西克哉「これはもう、アメリカなんかだったら何十年も前から、

たとえば犯罪者に対しての本とか、犯罪者自身が書いた本とか、

その売り上げは全額、実際に自分の(犯罪行為等を)やった

遺族もしくは慈善団体(に寄付する)とか、そういう様々な社会の作法があるんだけど、

日本はもう止めるのか、それともそのまま続けるのかの二分法しかないから、

極めて幼稚な判断ですよね。」

 

塚越健司「なんとなくネットの、週末になって空気が変わってきたのも良いことだけれども…」

 

小西克哉坂本龍一さんの発言が大きかったよね。」

 

塚越健司「そうですね。

坂本龍一さんも3月15日に「何のための自粛ですか?」っていう風におっしゃっていますし、

あとやっぱりテレビの報道も、ラジオもそうですけど、メディア報道も少しずつ変わってきていますし。

 

あとTBSラジオでは夜の、荻上チキさんの「Session-22」の番組内でも

2017年に薬物依存とか著名な有名人の方の逮捕とか、

そういう問題に関してはガイドラインを作っていますね。

「更生」という言葉じゃなくて「回復」という言葉を使おうとか、

そういうガイドラインもあります。

「更生」ってやると一人が悪いことして立ち直るみたいな、

その人の話になっちゃう、意思の問題になっちゃうんだけれども、

「回復」と言うことで「病気」であるっていうことをフィーチャーする

ということも非常に重要だという風になってますし。

 

先週の水曜日、チキさんも出られて、僕はちょっと代打で出ましたけれども、

先週水曜日の「Session-22」の音声聴けば、同じこと仰ってるので、

気になる方は見ていただきたいな思います。」

 

小西克哉「地上波のテレビの議論が、ちょっと次元が低すぎるね。

地上波見てる人はこういった議論全く分からないと思うよ。」

 

塚越健司「これもね、ツイッターとか色んなネットの流れの中で少しずつ変わっていけば良いのかなというふうに思いますね。」